○社葬って何?
さて、ここでは社葬についてご紹介したいと思います。
うちの若い社員は知らないと思いますが、先代の社長が亡くなったときは社葬を行いました。
先代の社長はこの会社を作り上げたひとだったということもあり、会社として哀悼の意を示したいということになり、社葬をすることになったのです。
この例でもわかると思いますが、社葬というのは会社がお金を出して取り仕切る葬儀のこと。
反対に、個人がお金を出す場合は個人葬と呼ばれます。僕たちが一般的に参列するのはこの「個人葬」であることがほとんどなのですが、その人が企業に対して影響力がある人で、多くの参列者が出ることが予想される場合は「社葬」になることがあります。
先代社長は本当に心根が優しく、当時はまだまだ下っ端だった僕にも気さくに声をかけてくれる人でした。
忙しくても必ず声をかけてくれ、そういう社長だったからつらい時期も乗り越えられました。そういう社長だったので、取引先の人からもすごく好かれていたひとだったので、社葬になるのは当たり前みたいな感じでした。個人層としておみおくりすることも大事だと思うのですが、会社でとてもお世話になった僕は「会社の中のとても大切で、偉大な人」という形でおくることができたのが嬉しかったですね。
さて、そんな社葬の段取りについて書いてみようと思います。

○葬儀は総務部も協力します
まず、個人の遺志がないかどうかの確認です。
最近は「こういう葬儀をしたい」という気持ちを持つ人が少なくないので、故人にそういう意思があったかどうかを確認しなければなりません。生前にきいておくことができれば一番ですが、それができない場合は華族や友人に希望があったかどうかをきいておきます。なければ、遺族と一緒にどんな葬儀にするかを話し合うことになります。
その後、「誰に連絡をするか」を話し合います。
社葬の場合、立場がある人の葬儀になることが多いので、知らせなければならない人にきちんと伝えます。
この過程に関しては、亡くなった後に行われる取締役会で決められることが多いです。そこで遺族と話し合ったうえで実行委員会を立ち上げ、具体的な通知を出すことになります。

○規定を作らなければなりません
どのくらいの規模の葬儀にするのか、予算はなど、「規定」を作ることが大事です。
この規定の範囲で葬儀を実施することになるので、まずはこの規定を決めることが大事ですね。
大体のながれはこんな感じで、当日の係などもスタッフがおこないます。