こんにちは。渋谷で働く総務室です。
御社では人材の採用をどのようにされていますか?
当社ではマニュアルと言いますか、採用試験時に求職者の方に対して行う質問やチェック項目など、ポイントをまとめた書類がありまして、それを元に面接を進めます。
この面接マニュアルを作る際に参考にしたのが、厚生労働省が出している、「公正な採用選考について」
というガイドラインです。これから人事採用を担当される方は、ぜひ一度読まれることをお勧めします。
参考:厚生労働省「公正な採用選考について」
採用する側としても、もし採用したら毎日顔を合わせて一緒に仕事をする仲間になる訳ですから、できるだけ相手の事を知ってから採用したいものです。だからと言って何を聞いても良い訳ではなく、以下のような点に留意する必要があります。
■面接時に聞いてはいけないこと。
<a.本人に責任の無い事項>
・本籍地や出生地に関すること 。例えば「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出してもらうことは、これに該当するので注意が必要です。
・家族の職業、続柄、健康状態、社会的な地位、学歴、収入、資産などにかんすること。例えば「お父さんはどんな仕事をしているの?」など、家族の仕事の有無や職種、勤務先の会社名や、家族構成を聞くこともこれに該当します。
・住んでいる場所や、自宅の間取り、部屋数、住宅の種類、近隣の様子などに関すること。
・現在の生活環境、育った家庭環境などに関すること
<b.本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)>
・「どこの政党を支持しているか?」
・「特定の宗教団体に所属しているか?」
・「あなたの人生観、生活信条は?」
・「尊敬する人物はいますか?」
・「労働組合・学生運動など、社会運動をしたことはありますか?」
・「どんな新聞や雑誌、書籍を購読していますか?」
<c.採用選考の方法>
・身元調査などは実施してはいけません。
・合理的・客観的に必要と思われない健康診断の実施
ところで、企業にとって「良い人材」って、どんな人でしょうか?御社の場合はどのように考えておられますか?
その企業の業務内容や社風によっても違うみたいですが、「他の企業はどんな観点で採用試験を行っているのだろう?」と気になり調べてみました。
日本経団連のホームページに「新卒採用に関するアンケート調査結果の概要」というコンテンツがあり、これがとても興味深い内容でした。
良い人材の条件を、以下6つの観点から見た場合、各企業の採用担当者が重要視している優先順位はどうだと思いますか?
誠実性
コミュニケーション能力
主体性
協調性
責任感
チャレンジ精神
正解は、
1位 コミュニケーション能力
2位 主体性
3位 協調性
4位 チャレンジ精神
5位 誠実性
6位 責任感
という順番でランキングが付けられています。
御社の採用活動にもぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。