こんにちは。渋谷で働く総務室です。
今日は、特に一般社員さんはあまり知らない、退職時に必要な手続きと書類についてご紹介します。
入社や退職は、本人にとっても大変なことですが、会社側もいろんな手続きをしなくてはならず、結構大変なんですよね。
●会社から退職者に渡す物
・雇用保険被保険者証
この書類は雇用保険の手続きをする時に必要な書類です。1人につき1枚だけ交付されます。もしも退職後に失業保険をもらう予定がある場合は、手続時に必要です。
・年金手帳
入社時に会社に預けて、退職する時に本人に返却されます。公的年金の手続きに必要となる手帳です。
・源泉徴収票
次の会社に再就職した場合に、税金の手続きをしてもらうために就職先の会社にこの書類を提出する事が必要です。また、会社を辞めた後、独立して自営業を始めた場合や、その年は再就職せずに過ごした場合には、翌年に自分で確定申告をして納税額を確定させなければなりません。その際にこの源泉徴収票が必要になります。
・退職証明書
退職後、健康保険の家族の被扶養者になる時などに必要になります。
・厚生年金基金加入員証
会社によって違いますが、厚生年金基金に加入していた場合は、この証書も会社から退職者に渡されます。この書類は基金の年金請求時に必要となりますので、大切に保管しましょう。書式は各基金ごとに異なります。
・健康保険被保険者資格喪失証明書
会社の健康保険から脱退したことを証明する書類です。退職後に国民健康保険に加入する時や、新たに入社した会社の健康保険に入る際に必要となります。
・離職票
雇用保険の手続きをするときに必要な書類です。退職当日に受け取ることはできないため、退職後約10日前後で会社から郵送されるのが一般的です。
再就職が決まっている時は特に必要とならない書類ですが、万が一のことも考えて、受け取っておく事をお勧めします。
●退職者から会社に返す物
・健康保険証
健康保険証も会社から支給されるものなので、離職時には返却する必要があります。人によっては退職後に「任意継続被保険者」の手続きをする場合があり、その時には「健康保険証番号」が必要となりますので、念のためにコピーを取っておいてから、返却することをオススメします。
・会社の身分証明書
社員証やネームプレートなど、入社時に支給されたもの全て返却しましょう。
・名刺、会社の経費で購入した事務用品や支給された備品、通勤定期券
名刺は会社から支給されることが多いでしょう。もう使わないからと自分で捨てるのではなく、会社に返却するのがマナーです。その他にも会社の経費で購入したものがあれば、返却しましょう。
・制服、作業服
会社から仕事用の衣服を支給されている場合は、クリーニングして返却しましょう。
参考:手続き・届出110
ドラマや映画のように「辞表を出して終わり」ではなく、その後も書類のやりとりなどで、辞めた本人と会社側の関係は続いたりします。
気持ち的にも手続き的にも、お互いにスッキリした終わり方を心がけたいですね。